PCをニ台常用するようになったので、ファイル共用が必要になってきました。そこでファイルサーバーを作ってみたのでメモを残しておきます。
余っていた Raspberry Pi 4 Model B 4GB とファイルサーバー用のソフトは OpenMediaVault を使用します。ネットワークは無線は使用せず、WiFiルーターに直接ケーブルを接続します。ストレージはSDカードは使用せず、SATAのSSD(512GB)を使用します。
24時間稼働させるのでケース類も用意しました。
- 電源管理ユニット
Raspberry Pi 5/4B/3B+/3B, X735 V3.0 DC 6V-30V Safe Shutdown Power Management & PWM Cooling Expansion Board - SATA HDD/SSD 拡張ボード
Raspberry Pi 4, X825 V2.0 2.5 inch SATA HDD/SSD Expansion Board - ケース
Raspberry Pi 4, X825-C8 Case - 電源アダプタ
20W 5V 4A USB Type-C Power Adapter for Orange Pi 5/5B/5 Plus/Pi 4/Pi 3/3B /Pi Zero2/Pi Zero 3/Pi R1 Plus
boot用SSDの作成
Raspberry Pi Imager で SSD(SATA) に Linux イメージを書き込みます。今回は OpenMediaVault を使用するため Raspberry Pi OS Lite (64bit) を使用します(Desktop版にはインストールできないようです)。 |
| デバイスの選択 |
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| OSの選択 |
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| ストレージの選択 |
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| 設定の編集 |
起動確認
X825 SATAボードにSSDを挿入し、Raspberry Pi 本体、X735電源管理ユニットを組み立て、イーサーネットケーブルをWiFiルーターに接続して起動します。
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| 上から、X735電源管理ユニット、Raspberry Pi 4 本体、SATA拡張ボード |
IPアドレスの固定
ルーターのDHCP設定でRaspberry PiのIPアドレスの固定します。 まず、ルーターの管理画面を開きＤＨＣＰが貸し出しているのＩＰアドレスとＭＡＣアドレスをメモします。次にルーターのＤＨＣＰアドレス固定画面に上記MACアドレスと割り当てるＩＰアドレスを指定します。なお、設定手順は使用しているルーターの説明書を参考に設定します。
Rasipberry Pi を再起動し、IPアドレスが固定されていることを確認します。
Linuxのアップデート
$ sudo apt updateapt update を実行したところ以下のメッセージが出力されました。
N: Repository 'http://deb.debian.org/debian bookworm InRelease' changed its 'Version' value from '12.6' to '12.7'
以下のコマンドでリポジトリの変更を許可します。
$ sudo apt-get update --allow-releaseinfo-change
再度アップデートを実行し、再起動します。
$ sudo apt update $ sudo apt full-upgrade $ sudo reboot
作業に必要なソフトの導入
git と mc(midnight comander)をインストールします。
$ sudo apt install git mc
電源管理ソフトの導入
参考：X735-script - Geekworm Wiki1.1. config.txt の修正
/boot/firmware/config.txt の [all] セクションに以下を追加します。
dtoverlay=pwm-2chan,pin2=13,func2=4
1.2. reboot
$ sudo reboot
1.3. GPIO 関連の確認
以下のコマンドで gpiod パッケージが導入されていることを確認します。
$ sudo apt list --installed | grep -i gpiod
以下のコマンドで python3-rpi.gpio パッケージが導入されていることを確認します。
$ sudo apt list --installed | grep -i python3-rpi.gpio
1.4. スクリプトの準備
スクリプトのダウンロードとパーミッションの設定
$ git clone https://github.com/geekworm-com/x735-script $ cd x735-script $ chmod +x *.sh
1.5. ファン・サービスの作成
$ sudo ./install-fan-service.sh Start installing fan service... Created symlink /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/x735-fan.service → /lib/systemd/system/x735-fan.service. Fan service installed
これでファンが動作し始めます。
1.6. 電源管理(x735-pwr)サービスの作成
$ sudo ./install-pwr-service.sh Start installing the power management service... Created symlink /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/x735-pwr.service → /lib/systemd/system/x735-pwr.service. Power management service installed
1.7. ファイルの確認
$ ls -l /usr/local/bin -rw-r--r-- 1 root root 1029 Sep 14 17:11 pwm_fan_control.py -rwxr-xr-x 1 root root 5652 Sep 14 17:11 x735-fan.sh -rwxr-xr-x 1 root root 1450 Sep 14 17:12 xPWR.sh
1.8.ソフトウェアのシャットダウン スクリプトの導入
$ sudo cp -f ./xSoft.sh /usr/local/bin/ $ ls -l /usr/local/bin -rw-r--r-- 1 root root 1029 Sep 14 17:11 pwm_fan_control.py -rwxr-xr-x 1 root root 5652 Sep 14 17:11 x735-fan.sh -rwxr-xr-x 1 root root 1450 Sep 14 17:12 xPWR.sh -rwxr-xr-x 1 root root 609 Sep 14 17:18 xSoft.sh
1.9.コマンドの別名を登録と有効化
$ cd $ echo 'alias x735off="sudo /usr/local/bin/xSoft.sh 0 20"' >> ~/.bashrc $ source ~/.bashrc
1.10.電源オフの確認
以下のコマンドで電源がオフになることを確認します。
x735off
1.11.ファンスピードの確認
以下のコマンドでファンのスピードを確認します。
$ cd x735-script
$ sudo python3 read_fan_speed.py
Traceback (most recent call last):
File "/home/synctam/x735-script/read_fan_speed.py", line 29, in <module>
GPIO.add_event_detect(TACH, GPIO.FALLING, fell)
RuntimeError: Failed to add edge detection
上記エラーが発生し、ファンの速度が表示されないため、下記の対応策を実行しました。
参考：X735-script - Geekworm Wiki
$ sudo apt update && sudo apt install python3-rpi-lgpio --auto-remove --purge
この対策でファンスピードが表示されるようになりました。
$ sudo python3 read_fan_speed.py 0 RPM 1774 RPM 1770 RPM 1827 RPM 1775 RPM ...ハードウエアの設定はここまでです。後編ではファイルサーバーソフト（OpenMediaVault）の導入と設定を行います。
後編に続く・・・
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