2020年1月25日土曜日

Twoer of Time について調べてみたこと


Tower of Time の翻訳方法についてはこちらの記事を御覧ください。
「synctam: Tower of Time 日本語化支援ツールの使い方」
https://synctam.blogspot.com/2020/01/tower-of-time.html

2020.01.25 追記:2020.01.22にv1.4.3.11844がリリースされました。

以前から気になっていた、Tower of Time が Epic games GOG で無料配布されていたので、日本語の表示について調べてみました。



■仕様
Game version: v1.4.3.11839 v1.4.3.11844
Game Engine:Unity 5.6.5p3
Font system: TextMesh Pro


■翻訳規模
Words: 200,200
Lines: 13,996



■フォント
フォントは TextMesh Pro を使用しており、フォールバックは次のとおりです。

Alegreya-Regular SDF
  +--- [0] (pathID: 10194) Alegreya-Regular SDF - backup
  +--- [1] (pathID: 10195) Alegreya-Regular SDF - cyryllic
  +--- [2] (pathID: 10199) NotoSansCJKsc-Regular SDF
  +--- [3] (pathID: 10200) NotoSansCJKtc-Regular SDF
  +--- [4] (pathID: 10198) NotoSansCJKsc-Regular SDF
  +--- [5] (pathID: 10196) Alegreya-Regular SDF - extendedAscii

日本語のグリフ(ひらがな、カタカナなど)は、"NotoSansCJKsc-Regular SDF" と "NotoSansCJKtc-Regular SDF" 双方に入っていますので、フォントを差し替えなくても日本語を表示できます。ただ、漢字は繁体字のグリフを使っているようなので日本人からするとちょっと違和感があります。


そこで、フォント差し替えツール「FontMBMaker」を使用して好みのフォントに差し替えた方が良いと思います。「FontMBMaker」の詳細については、以下の記事を御覧ください。
「FontMBMaker v.1.1.3 (06/14更新) | お~るげーむず(仮)」
https://agk.saloon.jp/game/overseasgame/jp-localize/tool-fontmbmaker

差し替え対象のアセットは、"NotoSansCJKsc-Regular SDF" で UnityEXでは "sharedassets0_00006.-12" となります。UnityEXでエクスポート/インポートします。

なお、このゲームには日本語フォント(AppliMincho)も入っているのですが使用されていないようです。


■翻訳対象ファイルの種類
  1. key=value形式 ---> テキスト情報
    クエストや各種情報はこの形式です。
  2. 字幕(srt)形式 ---> カットシーンの字幕情報
    ファイル名に "srt" が含まれているファイルはカットシーンの字幕ファイルです。


■参考になるファイル
  1. gameplayTemplatesData.txt ---> DesignInfo デザイン情報
    このファイルには、各種カテゴリー別のID一覧があります。カテゴリは、Journals(j_), Dialogs(d_), Quests(q_), Maps(map_), InfoEvents(i_), Messages(m_), TutorialTips(t_) などに分かれています。
    また、各ID(Key)とそれに関するNPC情報などの詳細があり、これらを使用すると話者情報などの翻訳に役立ちそうな情報を取得できます。
  2. usedUniqueIdsData.txt
    このファイルには、ID(Key)一覧がありますが。今のとこと使いみちはありません。


■命名規則
IDの先頭の文字はカテゴリーを示しています。
子要素を持っている場合は ID+"_P_"+数字 となります。
子要素を持っているカテゴリーは、Dialogs と Quests です。


■翻訳対象テキスト
Resources内に言語別に複数存在し、テキストはUTF-8、key=value形式です。Resources名は以下のような名称で、言語を識別できる情報はありません。また、言語別に番号が統一されていないので、ファイルの中身を目視で確認し言語を確認する必要があります。
Resources名の例:
battle.txt
battle_00001.txt
battle_00002.txt
・・・・
翻訳対象ファイルの一覧は、こちらを参照。
「翻訳対象ファイル一覧(1.4.3.11839)」
https://drive.google.com/open?id=1cUO9ufa4kWi8x680FyrUJmWpTrxPxO2WRDKyIRn33NI


■カットシーンの字幕
Resources名に"srt"が含まれているものは、字幕ファイルで形式はsrt形式です。
動画ファイルは "TowerOfTime_Data\StreamingAssets" にあり、拡張子は "dat" となっていますが、ファイル形式は mp4 でコーデックは H.264 ですので、拡張子を mp4 に変えれば再生可能です。

カットシーンの動画と字幕ファイル(srt)の対応は、こちら↓を参照。
「カットシーン一覧」
https://drive.google.com/open?id=1gWsDcKbnhjDuDJZvellSGjplIgF_4Xywekco2H_sDGE
カットシーンの翻訳には、Subtitle Edit を使うと便利です。
これを使用すると、字幕のタイミングや文字数などを調整しながら字幕を入れることができます。

【注意事項】Tower of Time では、字幕内での改行タグ(<br />)をサポートしていないのでタグは指定しないでください。

Subtitle Edit はここから入手できます。
「Releases · SubtitleEdit/subtitleedit」
https://github.com/SubtitleEdit/subtitleedit/releases

■日本語化支援ツール

作成中・・・


今わかっている情報は以上です。


■変更履歴
2020.01.25 追記:2020.01.22にv1.4.3.11844がリリースされました。フォント関連の変更はなし。翻訳対象のテキストは変更(3箇所)あり。

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