そこで、TextMesh Pro の様々なバージョンのSDFフォントを作成する手順をメモとして残しておきます。このメモでは、Unity hub と Unity 2019 がすでにインストールされた環境での手順となります。
使用するバージョンは次のとおりです。
- Unity Hub 2.0.1
- Unity 2019 1.5f1
基本的には、以前投稿した記事「Pillars of Eternity 2 で日本語が表示できない・・・その2」に、TextMesh Pro のバージョン変更手順を追加したものです。
Unity プロジェクトの作成
Unity Hub を起動し、新規作成ボタンを押します。
Unity のバージョンを選択します。今回は 2019.1.5f1。
Unity のプロジェクトを作成するフォルダーとプロジェクト名を入れ、テンプレートは3Dを選択します。
TextMesh Proのバージョンの変更
メニューの [Window]-[Package Manager] でパッケージマネージャーを開きます。
TextMesh Pro の項目を選択し、"See all versions" をクリックします。
選択可能なバージョン一覧が表示されますので、任意のバージョンを選択します。今回は、"1.4.0" を選択しました。そして、右下にあるボタン "Update to 1.4.0" ボタンを押します。
しばらくすると、TextMesh Pro の項目が選択したバージョンに変更されますので、このウィンドウを ☒ で閉じます。
メニューの [Window]-[TextMesh Pro]-[Import TMP Essential Resources] をクリックします。
インポート確認画面が表示されますので、右下の "Import" ボタンを押します。
これで、使用したいバージョンの TextMesh Pro の準備ができました。
使用したい日本語フォントを選択します。今回は、予めダウンロードしておいた「M+ FONTS | JAPANESE」を使用しました。フォントは自分の好みのものを使用してください。
フォントに含めたい文字を指定するためのファイルを選択します。今回はサンプルとして512文字が格納されたファイルを指定しました。このファイルは、TextMesh Pro 作成確認用サンプルファイル にあります。一般的に使用する日本語すべてを登録したい場合は、ゲームなどで使用する日本語の文字一覧(7,038文字) を使用しても良いでしょう。
SDFフォントの作成
これで使用するアセットの準備ができたので、SDFフォントを作成します。
メニューの [Window]-[TextMesh Pro]-[Font Asset Creator] をクリックし、"Font Asset Creator" 画面を開きます。
この画面で必要事項を設定し、"Generate Font Atlas" ボタンを押す。文字数が多い場合は十数分かかることがあります。
設定内容:
- Source Font File: mplus-2p-regular(先程インポートしたフォント)
- Sampling Point Size: Custom 34 (登録文字数により調整が必要)
- Padding: 5 (デフォルトのまま)
- Packing Method: Fast (デフォルトのまま)
- Atlas Resolution: 1024x1024 (登録文字数により調整が必要)
- Character Set: Character from File (登録する文字の種類はファイルで指定する)
- Charcter File: PoE2JpFont_mp2pr... (先程インポートしたテキストファイル)
- Render Mode: SDFAA (TextMesh Pro のバージョンが 1.4 以上の場合は SDFAA、それ以前の場合は、Distance Field 16 を選択)
- Get Kerning Pair: チェックなし
処理の結果が左下の枠内に表示されます。エラーが無いことを確認し、"Save"ボタンを押します。
作成したフォントを保存するため、"保存" ボタンを押します。
SDFフォントを使用したテキストの表示
作成したフォントを使用してテキストを表示します。メニューの [GameObject]-[3D Object]-[Text - TextMeshPro] をクリックします。
画面右にある、TextMesh Pro(Script)の Text 欄 に表示したいテキストを入力し、"Main Settings" の "Font Asset" の丸い部分をクリックします。
SDFフォントが選択されたことを確認します(赤枠部分)。
ゲームのビルド
これで、SDFフォントの作成と表示するテキストも設定しましたので、ゲームをビルドします。
メニューの [File]-[Build Settings...] をクリックし、"Build Settings" 画面を開きます。
次の画面のように設定し、"Build" ボタンを押します。
保存場所を聞かれるので、"フォルダーの選択" ボタンを押します。
ゲーム用のexeの作成が終了したので、メニューの [File]-[Save] でプロジェクトを保存後、Unity を終了します。
以上です。
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