2019年6月10日月曜日

Windows Sandbox を使ってわかったこと

Windows 10 1903 から Windows Sandbox がサポートされたので、早速使ってみました。


Windows Sandbox を使ってやりたいこと


ゲームの日本語化のテストを行う上で、素性のわからないツールを実行したい場合があります。この様な時にできるだけ安全を確保しつつ、ツールを実行する環境が欲しい。


Windows Sandbox の画面


Desktop環境は英語版。
アプリはほとんどインストールされていません。
このウィンドウを閉じればすべてが消えてなくなります。



使ってみた結果


この様な目的で使用するのは難しいと感じました。

Windows Sandbox の仕様

  1. Sandbox には、ほとんど何もインストールされていない
  2. Sandbox の Desktop 環境は英語版
  3. .NET Framework 4 で作成したアプリは動作しない
  4. OpenGL を使用するアプリは動作しない
  5. 再立ち上げが必要なアプリはインストールできない
  6. Sandobox はライセンス認証を受けていない状態


この様な仕様のため、日本語化のテストを行うには Steam の他、ゲームやその他必要なものをインストールしなければなりません。また、最立ち上げが必要なものはインストール出来ないため、色々と制約が多いです。なお、Desktop 環境は英語ですが、日本語フォントは使用できるようで日本語の表示は可能です。

そして Sandbox の特徴である『Sandboxを終了したらすべてが消えてなくなる』ため、もう一度やりたい時は、環境をまた作らなければなりません。


その他の問題点


1.VMware Player との同居ができない。


Windows Sandobox が動作する環境では、VMwareの仮想環境を立ち上げることができません。

私は、VMware 環境を常用しているため、この制約は受け入れることができませんでした。

この問題を解決する方法として、Windows Sandbox と VMware Player を切り替えて使用する方法が一番簡単そうです。ただし、実現するには切り替えるたびにホストをリブートする必要があります。

手順は、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、コマンドを実行後、リブートします。

VMware Player を使用したいとき
bcdedit /set hypervisorlaunchtype off

Windows Sandbox を使用したいとき
bcdedit /set hypervisorlaunchtype auto

今後は、通常は VMware を使用し、どうしても Sandbox 環境が必要な場合のみ コマンドで切り替えることにします。


Tips


Tips でも何でもないんですが、ホストにあるファイルやフォルダーを、Windows Sandbox 環境に持っていきたい時は、クリップボード経由で『コピー&ペースト』ができます。



かなり期待していた Windows Sandbox ですが、現状では、本当に『あやしいプログラムをちょっと実行してみる』くらいしか使い道がありません。
これであれば、Sandboxie の方が使い方も簡単で目的を達成できるので便利ですね。

「Sandboxie - Sandbox software for application isolation and secure Web browsing」
https://www.sandboxie.com/

では・・・







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